家づくりの雑誌やポータルサイトには、家を建てようと決めてから入居までの期間はだいたい1年前後と書いてあります。
家づくりの平均期間は、オールアバウトのコラムによれば「13~17ヶ月」、SUUMOによれば「15ヶ月」とのこと。
情報収集や間取りの作成などにかける時間には個人差があるものの、家づくりは、最低でも1年はかかるものだと認識しておけば間違いないでしょう。
「子どもが小学校に入学する前に新居に引っ越したい」といった特別な希望がある場合は、入居希望日から逆算して早め早めに行動することをおすすめします。
自分たちだけの家をつくる場合は、決めなければならないことや申請しなければならないこと、住宅会社に調べてもらうことなどがたくさんあります。中には、条件に合う土地が見つからず、3年以上かかったという人もいるほどです。
家づくりの契約のタイミングによって、住宅ローンの金利が変わることも考えながら、計画的に家づくりをするようにしてください。
家族でも理想の我が家は違うはずです。
「どんな家に住みたいのか?」「生活面や家づくりで重要視する部分はどこか?」「何を魅力に感じるか?」など、夫婦でも親子でも考えが異なる場合があります。
そうした価値観の違いが家づくりの途中で深刻なトラブルに発展することもあるため、注意が必要です。
特に二世帯住宅になる場合は、全員が共通認識を持つまでじっくりと話し合うことをおすすめします。
マイホームづくりは、イメージづくりから始まります。どんな家に住みたいのか、どのように暮らしていきたいのかなどのイメージを膨らませましょう。
平屋・庭付き一戸建て・二世帯住宅など大まかなものから、「バルコニーが欲しい」「オープンキッチンにしたい」など細かい部分まで。モダンなデザインがいい、など雰囲気を決めることも重要です。
マイホームの希望を書き出したり、雑誌を見て希望に近い写真を貼ったりして「理想の家ノート」をつくっておくと、住宅会社にイメージが伝わりやすくなるのでおすすめです。
理想的な家を建てるためには、家づくりのパートナーとなる住宅会社との相性が重要です。
同じ建物を希望したとしても、価格はもちろん家の仕様、保証内容などは会社によって異なるはずです。
何を重視するかで、相性の良い会社も変わってきます。大手ハウスメーカーは、アフターフォローやメンテナンスが充実していますが、価格が高くなりがちです。小さな工務店の場合は価格が安いことが多いですが、デザインなどの提案力が弱い場合も多いため、自分たちが主体的に動く必要が出てくるかもしれません。
どんな家が建てたいのかをある程度決めてから、探すようにすると良いでしょう。今はどこの会社も公式ホームページを持っていることが多いため、施工事例は必ずチェックするようにしてください。展示場や住宅の見学会に参加して、実際に家を見てみるのも参考になるでしょう。
土地の大きさや形状、周辺環境も含めて法律上の条件などを調べて、建てられる家を確認します。
土地によって建てられる家の大きさや形は変わります。土地が決まっている場合を除き、希望の家を建てられる場所探しも重要でしょう。
いよいよ夢をカタチに!住宅会社と何度か打ち合わせをしながら、家の詳細をつめていきます。
予算内で間取り・外観・設備などできる限り詳しく希望を伝えて、形にしていく作業です。
ここで数社に相談してみるのも一つの方法です。どのくらい価格が違うか?なども確認できますし、自分たちが希望する家を得意とする会社が見つかるかもしれません。
自分たちが無理なく払える予算(予算を超えてしまうことも多いので)、敷地条件、住宅設備の優先順位や希望、今の家についての不満や具体的な希望などを伝えて依頼します。
見積もり依頼から提案がされるまでの期間は、ハウスメーカーや依頼時の状況によって異なります。
仮契約時にいくらかかかるところが多いようなので、確認を。または土地調査にも数万円かかることから、希望の業者に申し込む方が楽かもしれません。
建築工事請負契約書にはたくさんの事柄が記されていますが、交わした後は変更が難しくなります。もし、建物のコストダウンや変更を考えているなら、必ず建築工事請負契約を交わす前に住宅会社の担当者に申し出ましょう。
また、工事を始める前にその計画が建築基準関係規定に適合し安全な建物であるか「確認申請書」を提出し、「確認済証」の交付を受けなければなりません。
本見積もりで決定した金額で住宅ローンの事前審査を受けます。住宅ローンはそれぞれの家庭の収入状態や、家主となる人の年齢、ローンの状況によって合わせやすいプランもさまざま。
借りられるローンの種類も複数あるので、大きな金額を借りるので、金利などを比較検討することが重要になってきます。
整地・基礎工事をスタートすることを着工と言います。
着工する前には、施工会社がご近所に対して工事開始のご挨拶を行い、騒音トラブルなどを未然に防ぎます。
基礎工事まで終わったらいよいよ家の施工に入ります。途中、屋根のいちばん高いところにある部材を上げるときには、無事に完成することを祈願して上棟式を行うことがあります。
屋根工事、外壁工事を行い、中間検査(住宅金融支援機構の現場検査)を受けて、造作工事などを進めていきます。
敷地の測量と最終的な仕様を記載した見積書・設計図の確認を行いながら、工事面積や設備などを決定します。おおよそ1週間程度を要するようです。
地鎮祭は基礎工事が終わり、着工をする前に行います。多くの方が行いますが、あくまでも任意なのでどうするかは家族と相談して決めてください。
基礎は、建物の土台を支える重要な箇所です。杭基礎・ベタ基礎・布基礎など、地盤の強度によってさまざまな種類があります。以前は、木造住宅でも布基礎を採用していましたが、ベタ基礎に比べて工事期間が長く、コストも高額というデメリットがありました。
更に、2000年の建築基準法の改正により、近年の木造住宅ではベタ基礎を採用している住宅会社がほとんどです。
工事中も、定期的に現地に足を運ぶようにすることをおすすめします。「素人だから工事中の家を見てもわからない」と遠慮する人もいるかもしれませんが、施主がこまめに現場に顔を出し、感謝を伝えたり、差し入れをしたりすることで、大工さんたちのモチベーションが上がることもあるようです。
工事が終わり建物が完成すると、特定行政庁または第三者機関による完了検査が行われます。
それとは別に行われる工事責任者、設計士、施主の3者が立ち会って行う最終検査のことを竣工検査(施主検査)と言います。建物の引き渡し前に施主が、大きく分けて図面・建具や窓の開閉・汚れや傷をチェックしていきます。
設計図通りに仕上がっているかどうか、ここでしっかり確認をしなければなりません。注文と違う色だったなどの不具合がないかを確認し、不具合があった場合はそれを直した上で引き渡しという流れになります。
引き渡し当日は、鍵や設備機器の保証書などの重要書類が渡されます。
鍵はそろっているか、引き渡し書類の記載に間違いはないか、設備機器類の保証書はそろっているかなどアフターメンテナンスのことまで含めて確認しましょう。
それらを確認したら…ついに夢のマイホームの完成です!おめでとうございます!
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